先週ようやく歯医者さんの治療が終わり、久々に予定の無い土曜日なので、今日も先週の上高地と連続ですが、避暑地を目指して出掛けます。
朝4時半に起床して、5時過ぎに出発しましたが、近所のコンビニに立ち寄った時に水筒を忘れた事に気付き、再び家に戻り、5時半に気を取り直して出発です。
二年前に出掛けた蔵王へ行く事にしました。その時は普段着で行ったのでロープウェイの山頂駅周辺のみ散策していたので、今日はシューズとリュックを背負ってトレッキングします。
新発田のすき家で朝定食を食べました。朝早くから混んでいて意外でした。国道7号線を北上します。
国道113号線で山形方面へ向かう途中、昨年の豪雨災害の被災地を通ります。1年経過してもまだ復旧工事はほとんど終わってないように見えます。右は米坂線ですが、土砂で埋まったままのようです。
土砂崩れの現場も工事は進めているようですが、放置されているところが多く残念な気分になりました。人が住んでいないところばかりでなく、集落もまだ復旧出来ていない地域があり、早く元通りにして欲しいです。
国道113号線から国道399号線、国道13号線を経て、蔵王公園線でロープウェイ乗り場を目指します。
9時前に駐車場に到着すると、私以外にもトレッキングに出掛ける準備をしている方が何組かいました。
ロープウェイは往復4区間で3,500円とやや高めです。頂上付近まで蔵王エコーラインで行けるので、駐車場へ停めてリフトか、有料道路で行けば500円くらいで同じ目的地に行く事が出来ます。ですが、ロープウェイの方が景色が良く、人も少ないので高くてもこちらの方が良いです。
ロープウェイは15分間隔で運転されています。9時30分発に乗りましたが、それ程混雑することなく7分ほどで乗り継ぎの樹氷高原駅に到着し、3分間隔で運転されるロープウェイで山頂駅へ。山頂駅まで来るとかなり涼しいです。
立ち枯れた木が特徴的な山頂駅です。日が陰ると風がカラッと冷たくて気持ちいいです。先日の上高地のように木陰が無いので日が当たると暑さも感じますが、汗がすぐに乾くほど乾燥していて気持ちいいです。
巨大な地蔵にお参りして10時前トレッキングスタートです。
まずは地蔵岳を登ります。
ずっと登りなので息が切れていきなり汗だくになりました。
緑の中の登り坂をずんずん歩いていきます。
ロープウェイ山頂駅を見下ろす高さになりました。
地蔵山山頂1736mへ到着しました。ダラダラ流れていた汗もすぐに乾いていきます。
ここから下りですが、低木しかない荒涼とした景色で非日常感のある景色です。日が当たると熱せられた暑い空気でちょっと暑く感じます。
この山には夏アカネか秋アカネか分かりませんが、トンボが物凄くたくさんいます。
ここは火山でしかも火口域です。今は落ち着いていますが、何年か前には火山性微動が観測されており、活火山であることを留意する必要があります。
熊野岳山頂の蔵王山神社を参拝しました。
ここからしばらく南に向かうと避難小屋を越えて馬の背まで来るとお釜が見えてきます。
AQUOS sense7で撮影していますが、望遠だとこんな感じで今はグリーンです。曇ったり晴れたりするだけで色が変わります。五色沼とも呼ばれているそうです。
馬の背付近も広陵としていますが、このあたりはトレッキングの他、反対側の駐車場から来た観光客がかなり多くなってきます。
歩いていくと山頂レストハウスが見えてきます。
レストハウスで12時前になったので、カツカレーを食べました。先々週の上高地でレストハウスが混雑していてカレーを食べそびれていたのと、レストハウスが空いていたので迷わず注文しました。レトルト風ですが、食べたかったからか疲れていたからか分かりませんが、とても美味しく感じました。
レストハウスからは西吾妻山や飯豊連峰も見えるようですが、この時間は曇っていて確認出来ませんでした。
レストハウスのすぐそばまでクルマで来ることも出来ます。お釜を見るだけならクルマで来るのが一番いいと思いますが、トレッキングが目的であればこの混雑しているところからスタートするのは何だか・・・なのでロープウェイが良いと思います。
昼食後は刈田岳1758mへ登りました。ここはスニーカーでも登れるくらい整備されているので混雑しています。
刈田嶺神社です。
蔵王古道の地図と手拭いを購入しました。
元来た道を戻ります。お釜はどの角度から見ても神秘的です。
コマクサとお釜のグリーンです。
トンボが油断していると色々なところにとまります。
帰りも蔵王山神社に立ち寄りましたが、社に無数のトンボが。
メッチャ止まっています。これ以外に飛んでいるトンボもいます。麓の方から風で吹き上げられてこの辺りに集中してしまっているようです。水場が無いのでどこまで行くのか分かりませんが、この辺では繁殖は出来ません。
帰りは花を気にしながら歩きます。これはコマクサです。というか、ここからはホームページ等で調べているので間違えているかもしれません。
ミヤマコウゾリナというらしいです。
アキノキリンソウ?
シロバナトウウチソウ?
?
シラネニンジン。気にして歩くとたくさん花が咲いています。
帰りも広陵としていてとにかく人が少なくて良いです。ワサ小屋跡付近です。
この怖い石像は山姥(ヤマンバ)様です。近くの看板の文章です。
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蔵王の主峰、熊野岳の山頂に『熊野神社(現在の蔵王山神社)』があります。その山頂に至る登山道、神社への参拝道で最後の上り口にあたるこの場所は、「ワサ小屋跡」と呼ばれ、おワサさんという老婆がここにあった山小屋の番をしており、参拝者の面倒をみていたといわれています。この土地は蔵王山神社地とともに山形市下宝沢の神保神官が司る敷地で、ひと頃は参拝者に対してここで水を提供していたといいます。
その昔、三途の川のほとりで衣をはぐという婆という伝説があり、そこから先は「女人禁制」であったという言い伝えがあります。立ち膝にギョロ眼、大きく開いた口の端から牙をむき出して、入山するものをとがめているようです。
この姥神、通称ヤマンバ様の石像がここにいつの頃から居るのか、いつ首が無くなったか、つい最近まで誰にも知られずに、積まれた石の下に埋もれていました。祓川登山道の分岐点を標す「首なし姥神さま」に、あらためて頭・顔部を再生しようという機運が上がり、このたび晴れて開眼と相成りました。
平成二十三年五月二十四日
蔵王山神社 総代会会長 小嶋信一
協力 蔵王ロープウェイ株式会社
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ちょうど鞍部のあたりで目を光らせています。
ちょっと寂しい場所ですが、安全を祈ってお参りしておきました。
これはキンコウカでしょうか。
帰りは地蔵岳は上らず、アップダウンの少ない木道を通ります。この熊笹と立ち枯れが見えてくるとロープウェイ乗り場が近いです。
この立ち枯れはいつ頃なんでしょうか。
ロープウェイの山頂駅付近まで戻ってきました。
これは何の花でしょう。
これは見たことがあるような気がしますが、名前が分かりません。
このままロープウェイで帰るのはちょっと時間が早いので、ロープウェイ乗り場からすぐに登れる三宝荒神山に登ります。
二週間前に上高地で見た紫陽花のような見た目の花がここにもありました。
これはリンドウでしょうか。
三宝荒神山1703m山頂に到着です。
遠くですが雷の音が聞こえてきました。
雷が鳴るとロープウェイは運休するらしいので急いで山を下ります。と、予想通り14時15分発を最後に運転を一時中止するとのアナウンスがありました。運よく無事乗る事が出来ました。
でもこの辺りには雷雨は来なかったようです。
山麓駅に下りるとさすがに気温が高く暑いです。エアコンを入れて着替えて帰路につきます。
国道113号線はバイパス工事が進んでいるようです。新潟との最短ルートでもあるので、大型車など交通量が多くパイパスは必要だと思います。
道の駅いいで付近で雨が降ってきました。
宇津峠あたりまで強い雨でした。外気温も25℃位まで下がっていましたが、新宇津トンネルを過ぎると雨が上がり再び30℃越えに。
帰りは関川から国道290号線でショートカットします。
新新バイパスは途中渋滞していました。
エアコンフル稼働ですが、一般道のみの走行なので26.0km/Lとそこそこの燃費になりました。
帰宅すると室温は35.7℃でした・・・。汗だくになりながらウエアの洗濯や片付けを済ませて夕食後はジョギングしてきました。先々週の上高地は3万歩歩き、帰りも遅くなってしまったのでジョギングは無しでしたが、今日は2万歩でした。Googleのタイムラインによると歩行距離は8.4kmでしたので、5kmほど走ってきました。既に夜更かし気味ですが、今日は良く眠れそうです。
買ってきた蔵王古道の手拭いです。今日は上りも下りもありましたが、登山も良いかもしれません。初心者向けのコースに涼しくなってきたら出掛けてみたいと思うようになりました。距離を歩くには下半身の負担を減らすためにトレッキングポール、ストックが必要になりそうですが、帰りに見てきたら結構高価でした。
気軽には買えなかったのでしっかり品定めしてからいずれ準備したいと思います。