今日は昼過ぎからLBXの試乗でディーラーへ向かいます。昨日のスノーボードで疲れていたので午前中はゆっくりしていました。
今日は曇り空ですが、雪は降っておらずこれならサマータイヤの試乗車でも試乗は可能です。
ディーラーへ到着するとショールームにはAWDのRelaxとFFのCoolが展示してありました。
このソニッククオーツのLBXはAWDの寒冷地仕様車です。
こちらはFFのCool。ボディーカラーはアストログレーメタリック&ブラックです。500万のクルマにはちょっと似つかわしくない色にも感じますが、悪くない色です。
ブレーキキャリパーはブラック塗装でした。思っていたイメージと違い、色が単純に黒色になっているだけでデザインは同じでした。これなら普通のシルバーでも良いかもしれません。
フェンダーアーチモールは無塗装樹脂ですが、思っていたほど安っぽくも無く、細いので気になりません。このCoolにはリアバンパー部に超音波センサーの○がありません。
こちらはソニッククオーツですが、同じく無塗装樹脂も気になりません。こちらにはバンパーにセンサーが付いています。オプションの違いだと思います。
LBXの特徴の一つ、リアの鏡餅デザイン。ソニッククオーツだと餅感が際立ちます。AWDはリアがダブルウィッシュボーンサスペンションになりますが、2リンク式でモーターをセンターに搭載する為に左右分断しており、CTのように乗り心地向上にはつながらず、FFのトーションビーム式に比べると突き上げを感じる乗り心地だそうです。
アームがスペースの関係で前側から出ているのでトレーリングアーム式で重量も増えるのでゴツゴツ感が出てしまうようです。CTは贅沢にもダブルウィシュボーン式ですが、このクルマの重量では海外勢を見てもトーションビーム式で十分であることが分かります。
CTの頃はまだAWDが無く、プリウスとの違いを明確にするためにダブルウィッシュボーン式にこだわっていましたが、LBXでそれをやってしまうとFFとAWDで全く異なる設計になり、コストに見合わないでしょう。しかしBMW MINIのように走りにこだわるならサスペンションはベース車に対して変えた方が特徴が際立ったかもしれません。
リアクォーター部分はブラックのハイグロス塗装ですが、Bespoke Buildのエクステリアパッケージではフィルム加飾となります。どんなデザインなのか分かりませんが、フィルムなら劣化が心配になりますので、どんなものか一度見てみたいですね。
リアドアを開けるとこのようにリアタイヤが見切れています。サイドシルはドアで覆われているので汚れませんが、ロングスカートなどがタイヤに触れそうです。これだけボディーよりもタイヤが張り出したデザインと言う事でしょうか。
ドアキャッチャーにはプラスチックカバーが付いています。
リアのレッグルームはCTと同等が狭いくらいでしょうか。日常使用しませんので緊急用と割り切れば全く問題ありません。アームレストくらいはあってもよさそうですが。
デザインの為かリアドアの後端部はこんなに分厚くなっています。
運転席はCT同様適度にタイト感があって居心地が良さそうです。
フロントドアヒンジは鋳鉄製です。これもこだわりの一つですね。周囲のプラスチックの質感は並といったところでしょうか。
フロントドアキャッチャーもカバー付きです。CTはカバー無しでした。リアドアのヒンジは鋳鉄ではなく、プレスです。
ドアハンドルはNXなどと共通デザインですが、照明がありません。ここは残念ですね。
ワイパーはアームにウォッシャーノズルが付いたウエットアーム式です。ウインターブレードは幅が広くなりますが、装着可能なのか気になります。
寒冷地仕様車なのでウインドシールドデアイサー(雪を溶かす熱線)が付いています。目立ちにくい色合いで良い感じです。
左側がリアフォグランプだと思います。右側にはバックランプが入っていそうなので、寒冷地仕様を選んでもバックランプは2灯式のままだと思われます(要確認)。
エンブレムがグリルではなく、ボンネットにあり、本来エンブレムがある位置にはレーダーセンサーがあります。右側(写真では左側)にはフロントカメラがオフセットされて装着されています。
リアガラスの下端部は断面にゴムモールが無く丸出しです。CTにはゴムが付いていましたが、特に問題はありませんがコストダウンでしょうか。
やっぱりこのリアデザインが特徴的ですね。バンパーがほとんど出ていないデザインは好みではありませんが、その分、リアガラス下端からテールランプユニットまでの平らなデザインは贅沢な感じで、CTにも通じるデザインで気に入りました。
カタログなどで見た感じは威圧感があるように見えましたが、実車はそうでもなく親しみの湧く可愛いデザインです。レクサスの原点である「レゾリュートルック(毅然とした表情)」に回帰した新たなフロントフェイス「ユニファイドスピンドルグリル」ですが、スピンドルグリルよりも好印象です。UXはグリルもそうですが、ボディもこれでもかというほどエッジが効いているデザインです。それに対して洗練された丸みがあって良いです。
早速市街地の道路ですが、試乗させてもらいました。ドライビングポジションはハッチバック風とあったので、低いイメージでしたが、CTがかなり低いドラポジなので、それに比べたら高いです。
エレクトロシフトマチックは操作感が良く、スタートは滑らか。加速はモーターメインですが、バッテリーの充電状態にもよると思いますが、エンジンは早めに掛かります。
試乗車は暖房の為の暖機運転かもしれませんが、止まっている間エンジンが回っていて、やはり4気筒よりはエンジンノイズが気になりました。
しかしエンジンが掛かってもアクアのようにボディーに響き渡るような低音ではなく、音質は同じですが、振動が無くバランサーシャフトが効いているようです。音量も低めです。
ステアリングも軽すぎる事も無く、CTのステアリングと変わらず違和感はありません。とてもスムーズです。特にブレーキがCTよりもきめ細かな操作を受け付けてくれるようで、市街地のストップアンドゴーがかなり快適です。PDA(プロアクティブドライビングアシスト)の作動により、減速も支援してくれる為により滑らかな停車が出来るようです。
ロードノイズはタイヤのパターンノイズが結構入ってきますが、それもCTよりもボリュームは小さいと思います。
アクアを運転した時もしなやかさ、滑らかさに驚きましたが、10年の進歩は予想以上に大きく、LBXのしなやかさ、滑らかさはその数段上です。価格を考えればもう少し期待しても良いのでしょうけど、十分な快適性が確保されていると思います。
新しい装備のeラッチはアウトサイドドアハンドルの操作感は問題ないものの、インサイド側はワンプッシュではうまくドアが開かず、押しっぱなしで開けるようにしないといけないようで慣れが必要です。これは設定で作動の調整が可能なようです。
試乗から戻り、ディーラーの駐車場にバックで入れようとすると、バックのアラーム音が今までの音と違います。LBXはこのほかアラート音やガイド音声などを統一してしっかり造り込んでいるそうです。そう言えば以前UXに試乗した時は、ソナーの音、ナビのガイド音、ETCの音など音量や音質がバラバラで気になりましたが、解消されて更に進化しているようです。
短時間の試乗だったので、あまり多くは試せませんでしたが良いクルマだと言う事は分かりました。ただ、Bespoke Buildの再販はまだ分からないとの事でした。ネットだと今月あたりから通常申し込みが始まるとありましたので、期待して待ちたいと思います。
結局のところ、展示のRelax、Coolに欲しい装備を加えていくと、520万位になります。ならば多少待ってもLBXの特色の一つであるBespoke Buildにしようじゃないかという考えは試乗しても変わりません。
CTはゴーカートフィーリングの乗り味で特色がありました。今でもコーナリング性能は良いと思います。しかし、LBXは平均点がそこそこ高いものの特色は何かと問われても、価格を考えたら「当たり前」ばかり。明確な答えが今のところ見つからないところが辛いところです…。
ディーラーのある西区は1月1日と能登半島地震で液状化の被害を受けました。このように砂が噴き出したままになっているところがたくさんあります。
西区の海沿いの国道402号線です。このように右側は砂丘です。この砂丘の内陸側の山麓にあたるところが被害が大きくなっています。
そのまま日本海沿いを柏崎まで南下しました。神奈川に住んでいる時の伊豆ドライブを髣髴とさせる景色です。CTで何度も訪れていました。
調子に乗って長距離をドライブしてしまいました。柏崎から国道291号線で小千谷へ、小千谷から国道17号線、8号線で新潟市へ戻ってきました。