先日のRAV4のモデルチェンジ情報に続き、カローラクロスのマイナーチェンジモデルの発表がありました。
一部サスペンションなどがLBXと共用されていそうなカローラクロスですが、マイナーチェンジによりGR SPORTがラインナップされるようです。このモデルがある意味理想的なクルマと言うかUXもLBXも要らないと思わせるような内容になっていると思います。
特にエンジンはUXと同じ2リッターでGR SPORTの場合、最上位の一つ下位のグレードがベースになるのでシートベンチレーションの装着は無いようですが、クルマとしての内容は私から見たらど真ん中です。1.8リッターモデルもシートベンチレーション装着モデルもあり、長く乗る事が出来そうなクルマです。
しかしコンベンショナルなインテリアやLBXには装備されるeラッチなどの装備は当然なく、そこは良くも悪くもカローラの枠にしっかりと収まってしまっています。リーズナブルな価格で手に入る分、我慢が必要なところもそれなりに残されています。リーズナブルと言ってもLBXより20万位安い400万円位ですが・・・。
特に新たに装備されるシグナルロードプロジェクションは思った通り賛否があるようです。私にはその有効性について全く理解が追い付いていません。歩行者や自転車を検知して自動ブレーキで強制停止させるならまだしも、歩行者や自転車を止める装備としか思えません。それに郊外で暮らす人たちの事も全く考えていないと思います。イノシシやクマなどの野生動物にSRPを理解してもらえるなら別ですが・・・。
しかし、最近とても商品力が高まり魅力が増しているので、一瞬LBXを手放してRAV4やカローラクロスも良いんじゃないかと思った位でした。しかしコンパクトと言われてもやはり私には持て余す大きさで、長く乗るならやっぱりLBXの方が良いと今のところは思っています。一度この短いボディーサイズを経験してしまうと戻れませんね。
しかしリアシートやラゲッジルームなどを多用するような用途ではLBXの勝ち目はありません。
今回のモデルからカローラクロスもLBXと同じくトヨタ東日本で生産されるとありましたので、部品の共通性など効率が高まるとともに、シートベンチレーションの追加の可能性もカローラクロスへの搭載があれば、LBXへの装着の可能性も高まるのではないかと思います。もちろん補機バッテリーの問題をクリアすることが前提ですが・・・。
今は気温上昇とともに12Vバッテリーに優しい環境と言う事もありますが、性能に問題は無さそうです。しかしバッテリー上がりの問題が多発していたのはシートヒーターやステアリングヒーターがフル稼働する冬季でしたので、次の冬にどれくらいの性能を維持するかで本当の効果が分かると思います。
冬と言えばカローラクロスのE-Fourではスノー・エクストラ・モードというフルタイム4WDのような機能も装備されました。これも冬道で頼りになる良さそうな装備ですが、ヘッドライトウォッシャーは省略されたままなのでしょうか。
CT200hの時は湿った吹雪の夜間であってもヘッドライトウォッシャーのお陰で照度を辛うじて維持出来ましたが、LBXには寒冷地仕様車にしても装備されておらず、代わりになるような装備も無いので今後のモデルでは東北の工場になった事ですし、コストと両立できるような雪対策を検討して欲しいです。
降雪時には第何世代の安全デバイスであってもソナーやカメラが停止するので残った安全デバイスは自分の目だけになります。視界を確保するにも省エネ・低発熱のLEDヘッドランプでは雪が付着していき、真っ暗になっていくのが本当に恐ろしいので、少なくとも寒冷地仕様車には装備を検討していただきたいところです。